私は大学で農学を専攻しており、もちろんその道に進むつもりでした。しかし、就職氷河期で自分の納得いく会社に決まらず、当時、2000年問題で求人が多かったIT関連に路線を変更し、とある中堅のシステムベンダー会社に入社しました。 入社当時は「エクスプローラって何ですか？」と堂々と聞いてしまう程のIT音痴でありましたが、仕事ですからワガママなんて言っていられません。四苦八苦しながらも何とか仕事をこなしておりました。

　しかしながら、当時は若気の至りと申しますか、当初思い描いていた仕事と実際の仕事とのミスマッチに悩み、2年半で退職し自分探しの旅に出た訳です。 その半年間で色々な方と出会い色々な経験をし自らを悔い改め、元の会社の上司のご好意もあり、辞めた会社に再び入社することになりました。 単なる出戻り娘でいる訳にはいきません。「自分自身を高めなければいけない」とIT関連の資格を勉強する傍ら、IT以外にも強みをと考え「社会保険労務士」の資格を目指す事を決意しました。 見事合格したものの現在勤めている会社では社会保険労務士としての知識を生かす場がなく数年間は宝の持ち腐れ状態でした。

　当時担当していたユーザーのシステム担当の方と親しくさせて頂いていたのですが、その方が人事も担当されていたという経緯もあり、色々な話を聞かせて頂いておりました。 更に私は1プロジェクトメンバーとして、その会社のお手伝いをさせて頂いておりましたが、システムを導入する上で色々なご迷惑をお掛けしたにも関わらず、いつも温かい言葉を掛けて頂いており、 私はこの会社の皆様が幸せになるような形でお手伝いをしたいと感じました。